~猫背が及ぼす悪影響~
今回は、日本人の大多数の人が悩んでいる猫背について説明していきます。
【猫背とは?】
一般的には座った猫のように、背中が丸くなっていることです。
元々人の背骨は自然なS字カーブをしており、頚椎(くび)、胸椎(せなか)、腰椎(こし)となっていて、特に胸椎(せなか)部分の湾曲が強くなっている状態です。
【猫背になる理由】
通常の湾曲も多少はあるので、猫背はその湾曲が強くなっている状態ですが、要因としては下記が考えられます。
1、背骨を動かしていない*背骨の運動不足
2、肩甲骨を動かしていない*肩甲骨の運動不足
3、視力が悪い
1、2共通の理由ですが、根本的には局所的な運動不足が考えられます。
数年前からのコロナもあり、オンライン環境の整備が加速され、更にここ数10年間でモバイル端末(switchやスマホ)の普及も加速してきている事も環境要因の一つです。
スマホの所持率は2011年に14.6%だったにも関わらず、2019年には67.6%となっており、今では約10人に6~7人はスマホを所持しているという数値となっています。
モバイル端末は特に手元での操作が多いため、首を下に下げ、背中を丸くする姿勢が強調されるようになります。また、モバイル端末の普及により、運動している人とそうでない人の二極化が加速されているとも言われています。
3の視力については、目の悪い人はクセで、対象物を近くで見ようとして頭が前方にいく傾向があるため、目を使用する場合の視力矯正をおすすめします。
【猫背が及ぼす悪影響】
猫背は肩こりや背中の苦しさなどに直接的に影響を及ぼしますが、そのまま放置しているとストレートネックや肩関節の痛みにも関与します。
北船岡整骨院でも首の症状を訴える患者さんの多くが猫背の状態となって来院されるため、首の症状が軽減した後に猫背に対しての治療をおすすめします。
また、とある論文で肩の腱板断裂をする人を調べた際に、猫背では無い人は約3割程度の発症にも関わらす、猫背の人は約7割発症しやすいというデータがありました。
肩関節は、肩甲骨と連動して動くため、猫背→肩甲骨→肩関節と影響するようです。
【当院での施術】
北船岡整骨院では猫背に対して、背骨と肩甲骨の動きを悪くしている筋肉の動きを良くしていきます。
背骨のメインの動きは回旋という動きなので、捻る動作をスムーズに行えるように周辺の筋肉を緩め、可動域を広げていきます。
肩甲骨は上下左右から筋肉によって固定されており、筋肉の影響を非常に受けやすいです。特にその中でも肋骨に癒着しているケースが多々見受けられるため、肩甲骨はがしという施術を行い、肋骨と肩甲骨の癒着をはがしていきます。
また、手ではアプローチできない深い筋肉に対して、EMSという筋トレ用の治療機器があり、施術で動くようになった筋肉を更にその機械で動かします。
【自宅でのセルフケア】
自宅では、座った状態で背骨を捻るエクササイズや、肩甲骨を動かすエクササイズがおすすめです。また、肩甲骨は非常に動かしにくい骨なので、エクササイズを知りたい人は当院にご来院ください。
肩甲骨が動いているかのチェックや、エクササイズについても指導いたします。
前述したスマホについてですが、対応策としては、端末を目と同じ高さにすることです。座ったりしていて、手元で見ていると目線が下がるので、テーブルや台の上に置いてなるべく目と同じ高さにして下さい。
意外ですが座ってスマホを見るよりも、寝っ転がってスマホを見た方が、自然と目と同じ高さになるため、背中や首への影響は少ないという、、、
【最後に、、、】
施術後に症状が戻る患者さんはよく見受けられますが、そのほとんどは日常生活や仕事のクセが起因しています。
ですので、施術を受けるだけでなく、施術を受けて良い状態にした後に、次に来院するまでにその状態を少しでもキープしておくことが非常に大切です。
やさしい整骨院では、自宅での良い状態のキープの仕方も併せてお伝えしますので、猫背でお困りの人は是非ご相談ください。
【筆者:菊地 司】
やさしい整骨院(仙台市青葉区)
宮城県仙台市青葉区国分町3丁目11-6レジデンス27番館1F
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