肘の痛みについて

原因について

肘の痛みの原因には、様々なものがあります。手首の使い過ぎによるもの、肘をついたときに痛むようななんらかの炎症によるもの、肘の使い過ぎで骨がはがれるものによるもの、じん帯の損傷からのもの、軟骨がすり減るもの、骨折・脱臼によるものなどがあげられます。

また、日常生活上の原因としては、スマホやパソコン等の使いすぎやスポーツなどによる負担が考えられます。詳しい原因を知りたい場合は、病院等での検査が必要です。

治療について

肘の痛みの治療方法には、様々なものがありますが、自分でできる対処法としては、症状が軽い場合に役に立つセルフケアの方法があります。それはサポーター等での保護、安静による休息、痛む場所周辺の氷での冷却、圧迫、挙上、痛み止めの薬の服用等があげられます。

また、痛みと腫れが家庭でのお薬や単純な痛み止めで改善されない場合や、腕や小指にうずきやしびれ、脱力がある場合は病院での検査が必要だと考えられます。さらに、激しい痛み、腫れ、発熱、発赤がある場合や、痛みと腫れを伴う明らかな変形がある場合はすぐに検査を受けましょう。

予防について

肘の痛みを予防するためには、いくつかの方法があります。まず、肘のまわりの筋肉を柔軟に保ち、肘の関節の可動域が狭くならないようにすることが大切です。そのためには、ストレッチが有効です。肩関節そのものの硬さが肘に負担をかけることもあるため、肘の周りの筋肉をほぐすストレッチに加えて肩関節の後ろ側の筋肉をほぐすストレッチもおすすめです。それに加えて悪い姿勢が原因で肘に負担のかかっている場合もあります。痛みが出る前に、ご自身の姿を鏡等に写して、姿勢をチェックし、姿勢を改善し、再びチェックすることで良い姿勢でいる時間を増やすようにしましょう。これは悪い習慣を変える必要があるため定期的なチェックが必要です。

また、肘を酷使することで痛みが出ている場合は、痛みのある部位を覆うようなサポーターのご利用が肘を保護する上でも有効です。また、肘への負担を減らすために予防としてのサポーターの使用もおすすめです。

子供の肘の痛みについて

子供に多い肘の痛みの原因として、肘内障(ちゅうないしょう)があります。これは、5歳以下の子どもに多く見られるもので、子どもでは骨を支える構造が未熟なため、衝撃が加わると靭帯から骨が外れて脱臼してしまいます。骨の形がまだきちんとできていなく、しっかり靭帯等で留められていなかったり、また靭帯自体が緩かったりしているためです。例えば、「親が子どもと手をつないで歩いているとき、親がこどもの手を支えるように強く引っ張ったら、肘を痛がって手を動かさなくなった」というケースが典型的なものです。

また、野球肘と呼ばれる症状もあります。これは、成長期の子どもが、勢いよく投球動作を繰り返すことで起こります。症状としては軟骨・骨・靭帯が損傷し、痛みに加えて動きに制限が起こります。ひどくならないうちに医療機関を受診し、治療および予防の指導をお受けすることをおすすめします。

当院では野球に関して専門的な知識を持った院長による投球指導を含めた動作指導を行っています。一般的な肘のケガ、および痛みに対しての治療、予防の指導も行っています。ぜひともご来院ください。

また、当院ではパーソナルトレーニングで体の状態に合わせた筋肉トレーニング、ストレッチ等の指導を行っています。肘痛の予防にぜひご利用ください。

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